半膜様筋と腓腹筋内側頭の関係性
運営スタッフ 金澤整形外科の平峯です。
前回、半膜様筋による膝可動域制限についてお話しましたが
今回は、その半膜様筋と隣接する腓腹筋内側頭との関係性について、
紹介したいと思います。
それぞれの付着部からおさらいしてみましょう!!
半膜様筋→脛骨内側課・後斜靭帯・斜膝窩靭帯・膝窩筋・後内側関節包(停止部)
腓腹筋内側頭→大腿骨内側顆(起始部)
お互いの筋は、膝関節をまたぐように走行していますよね
この筋の走行を考えるだけでも、膝の伸展制限になる事がわかりますね
では、もう少し詳しくこの周囲をエコーで見てみましょう
右図 赤四角 の部位を短軸に抜いた画像です
左の画像
緑→半腱様筋腱
青→腓腹筋内側頭
赤→半膜様筋・腱
このような位置関係になり、腓腹筋内側頭と半膜様筋が隣接しているのがわかるかと思います
では、次にこの腓腹筋内側頭と半膜様筋が隣接し、被るところを長軸で見てみましょう
↓↓↓
右図 赤四角の部位を長軸に抜いた画像です
左の画像
青→腓腹筋内側頭
赤→半膜様筋
このように、腓腹筋内側頭は半膜様筋の下に位置します
↑↑また、腓腹筋の収縮の際には、半膜様筋の下に入り込むように滑走し
伸張の際は、半膜様筋の下から引き出されるように滑走します
この筋間は滑走性低下が起きやすく、滑走制限が起こると
膝伸展制限につながってしまいます。
このように、腓腹筋内側頭と半膜様筋は滑走する!!
ということで、膝関節の可動域に関係しています。
膝の伸展制限を考える上で、一つのヒントにして頂けたらと思います
以上!!今回はここまでとしましょう!!
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