Keyger's fad pad 遠位部の動態

Thera-Hubスタッフ 金澤整形外科の平峯です

 

前回はKyger's fad padの近位部の動態、特にFHLパートに着目して紹介しましたが、今回は

 

遠位部の動態(FHLパートと滑液包ウェッジパート)について書いていきます

 

前々回の記事でKeyger's fad pad3つのパートに分かれると紹介しましたが

 

遠位部の動態で見れるのが、FHLパートと滑液包ウェッジパート(以下:ウェッジパート)です!

 

まずは、足関節での中間位でのFHLパート・ウェッジパートの位置関係をみてみましょう!

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中間位

中間位でFHLパートは少したわんだようになり、その隣(遠位)にウェッジパートが存在します

 

次に、足関節底背屈運動時の動態についてみてみましょう

 

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背屈時

 

~背屈運動時~

FHLパートは遠位に移動するのに対し、ウェッジパートもFHLパート側に移動していきます

 

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底屈時

~底屈運動時~

FHLパートはさらにたわむようになり、これに伴いウェッジパートはFHLパートに押し出されるようにアキレス腱と踵骨上部突起間に入り込んでいくように遠位に移動していきます。

 

つまり、ウェッジパート(遠位部)が円滑に動くためには関節肢位の変化に対応するFHLパート

 

の柔軟性と滑走性が必要ということです。

 

また、後足部の疼痛の原因の一つに、retrocalcaneal bursitis(踵骨滑液包炎)とともに、このウ

 

ェッジパートでの癒着が要因となります、そのような場合には底背屈運動に伴うウェッジパー

 

トの出入りを改善させる必要があります

 

また、アキレス腱障害でもウェッジパートの柔軟性が問題となる事が多いです

 

是非チェックしてみてください!!

 

少し短いですが、今回はここまでにしましょう!!

 

介入方法などに関しては、またの機会に紹介します!!