アキレス腱と皮下組織
Thera-hubスタッフ 金澤整形外科の平峯です!
これまで、アキレス腱の解剖と障害発生について紹介してきましたが
今回は、皮下組織下におけるアキレス腱の動態について紹介します!
背屈運動時、皮膚の下かつKeyger's fad padのFHLパートの上を
アキレス腱とアキレス腱パートが遠位に移動します
(※Keyger's fad padについては以前の記事を確認してみて下さい!)
画像では少しわかりにくいですが、エコーでみるとこのように
アキレス腱とアキレス腱パートのみが遠位へと移動する動態が観察でき
背屈運動時には、皮下組織とアキレス腱の間、アキレス腱パートとFHLパートの間での滑走性が
必要だということがわかります
アキレス腱断裂術後のをみてみると、背屈運動時
皮下組織・アキレス腱・Keyger's fad padが一塊で動くのが観察できます
このような場合は、背屈制限を伴い筋の伸張感が出る前に可動域制限があります
かと言って、術後に癒着が起きるからとがんんがん動かせばいというわけではありませんね・・・汗
基本的には2~4週間で瘢痕組織の形成がされ、
膠原細胞の増生、線維芽細胞の増殖が起きるとされています
今回は、アキレス腱を例にあげましたが、アキレス腱術後ではまずはしっかりとした
固定が必要となります、固定することで線維芽細胞が増殖し密な腱組織が形成されます
皮膚・筋・靭帯・腱・骨など各組織により修復過程が異なるため
各組織に対する、適切な時期に適切な治療・負荷が必要になるかと思います
足関節の前距腓靭帯なども形は戻るが強度に関しては、4週で戻る人もいれば1年経過しても
戻らない人もいるそうです・・・
どの時期に、どのくらいの運動負荷をあたえるのかなどについては様々なことが言われていますが、
とりあえず組織の基本的な修復過程については、頭に入れておくことは
大切かなと個人的に思ってます。。笑
少し話が逸れてしまいましたが、今回はこの辺で!!!