組織修復について
Thera-hubスタッフ 金澤整形外科の平峯です!
組織修復の時間的要素について紹介していきます!
修復過程は各組織によって期間の多少のさはあるものの
炎症期・増殖期・成熟/再構築期の3つに大きく分けられます
炎症期
→血管反応・細胞壊死/浸潤・マクロファージの遊走/洗浄化
増殖期
→線維芽細胞の遊走/増殖・血管新生・コーラーゲンの生産
成熟/再構築期
→コラーゲンの安定/成熟化・瘢痕組織による癒合の完成/リモデリング
言葉で説明するとこんな感じです。。。
組織修復過程による拘縮完成までの時間的要素を3つにわけて運動療法を
行うことも大切です
Ⅰ.早期(early phase)
受傷・術後から2週間までの時期、損傷から3日間の炎症期は局所の安静による炎症の鎮静化が
されます。この時期は、局所の循環障害や周辺組織の浮腫や疼痛、筋攣縮の問題が起きやすい
Ⅱ.癒着期(adhesional phase)
2~4週までの時期、2週間を過ぎた頃から、フィブリンの沈着や損傷部位の瘢痕化など拘縮による
可動域制限が起こり始めます。瘢痕部や拘縮を起こした組織では定形結合組織へと変化し
コラーゲン線維の架橋が形成されます。
Ⅲ.拘縮期(contractive phase)
4週以降の時期、時間経過とともに完成してしまった拘縮に対しては、癒着の剥離、短縮した組織の
伸張に加え、可動域のリバウンド防止が必要です
ここまでの事はあくまで基本的なところであり、各組織によって多少異なります
もし仮に、固定力(硬さ)が必要な組織に対して、がんがん可動域訓練などを
おこなうとかえって組織の不安定性をつくることになるので注意が必要です。
この辺りのこともしっかりと頭に入れながら、治療を進めていくことが必要ですね!!
今回はこの辺で!!!