股関節屈曲可動域制限②

Thera-hubスタッフ 金澤整形外科の平峯です!

 

前回の記事では、【大腿直筋】について書きましたが、

 

今回はその続きで、小殿筋について書いていきます

 

【小殿筋】

 

腸骨外側面にある前殿筋線と下殿筋線の間から起始して前方に斜走し

 

大転子の前面に停止する、という走行をしており

 

前部筋束後部筋束に分けられます。

 

下記の図のように、筋腹は小さくほとんどが腱性組織なのが特徴的で

 

後部筋束は大転子の前方に回り込んでいます

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小殿筋 付着

股関節を外転させるだけではなく、股関節を屈曲させる作用もあり

 

股関節の回旋に関しては、屈曲位では内旋に作用するが、伸展位では外旋作用をもちます

 

小殿筋は殿筋群で最も深部に存在し、前方では大腿直筋反回頭の起始部と近接し、

 

小殿筋と股関節包の前上方部との間には、結合組織による連結があります。

 

このため、小殿筋の収縮は股関節屈曲運動や外転運動において、

 

関節包を浮き上がらせることで、関節包や関節唇のインピンジを防いでいます。

小殿筋の前部には脂肪性結合組織が多く存在し、脂肪性結合組織を介して

 

小殿筋前部線維は大腿直筋反回頭と接しています。

 

そのため、小殿筋と大腿直筋が協力することで、関節包や関節唇のインピンジメントを防いでいます

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小殿筋 収縮時

小殿筋の前部には脂肪性結合組織が多く存在し、脂肪性結合組織を介して

 

小殿筋前部線維は大腿直筋反回頭と接しています。

 

そのため、小殿筋と大腿直筋が協力することで、関節包や関節唇のインピンジメントを防いでいます

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小殿筋下 脂肪組織

小殿筋と関節包の間にも脂肪組織が存在し、一部は関節包と一体化しているため

 

小殿筋の柔軟性はかなり重要になってくるのではないでしょうか

 

以上、今日はここまで!!