肩関節後方組織
Thera-hubスタッフ 金澤整形外科の平峯です!
今回は肩関節後方組織についてです!!
後方組織で問題となる部分はいくつかありますが、
今回は障害部位として特に多い、
QLS(Quadrilatelal space)日本語では、四辺形間隙などとも言われています。
上腕骨外科頸・上腕三頭筋長頭・大円筋・小円筋
によって作られる間隙のことで
ここには、腋窩神経・後上腕回旋動静脈が通過します。
このQLS部分に硬さがあると、容易に腋窩神経が絞扼され
腋窩神経症状がある場合、肩関節挙上時に上腕外側辺りに症状を訴え
痛みを訴える場合や「重だるいです」と訴える場合があります。
また、小円筋や三角筋の筋力低下、上腕外側部での知覚障害を伴うこともあります。
このように、腋窩神経は上腕骨の後方を回り前外側面までの感覚領域を持ちます
では次に、この腋窩神経の解剖について簡単ではありますが紹介していきます。
上腕外側へと進む後枝これはまた、小円筋と上外側上腕皮神経に分かれます
三角筋へと分岐する前枝、肩峰下滑液包への枝、結節間溝への枝、下部関節包への枝
- 後枝(小円筋・上外側上腕皮神経)
- 前枝(三角筋)
- 肩峰下滑液包への枝
- 結節間溝への枝
- 下部関節包への枝
というように、分岐していきます。
また、上外側上腕皮神経は三角筋の後方下部から表層にできてきますが
この部分では硬い筋膜(密性結合組織)を貫いてでてくるため
ここでの圧痛を確認することも大事になってきます。
以上、今回はここまで