肩関節後方組織Part2
Thera-hubスタッフ 金澤整形外科の平峯です!
引き続き、肩関節後方組織で
前回は、QLS(腋窩神経)障害についてでしたが、
今回は、肩甲上神経障害についてです!!
まずは、肩甲上神経の走行から押さえていきましょう
腕神経叢から分岐した肩甲上神経は、後外側下方に走行し肩甲骨の肩甲切痕
に向かいます。上肩甲横靭帯をくぐり棘上窩に達し、棘上筋枝を分岐しつつ
外側に走行、棘下切痕で内側に向きを変え、棘下窩に達し棘下筋に分岐します。
一般的に多いのが、肩甲切痕部での上肩甲横靭帯との絞扼障害によるものです
肩甲切痕部で絞扼障害が起こると、棘上筋と棘下筋に筋力低下や筋委縮がみられ
棘下切痕部で絞扼障害が起こると、棘下筋のみに筋力低下や筋委縮が
みられるようになります。
ですので、肩甲切痕部での絞扼障害がある場合
棘上筋・棘下筋は効かなくなるため、三角筋のみで上げるように
腱板断裂症例と同じ上げ方になります。
ここは、間違えないようにしないといけないですね。。。汗
そのためには、肩甲上神経がどうすれば障害されるのかを
知っておかなければいけませんね。
次回は、肩甲上神経の走行を踏まえてもっと深掘りしていこうと
思います。
少し短いですが、今回はここまでとしましょう!!