肩甲上神経と棘下筋の動態について

Thera-hubスタッフ 金澤整形外科の平峯です!

 

今回は、肩甲上神経繋がりで棘下筋の動態についてです。

 

まだ、肩かよ!!って思う方もいるかもしれませんが・・・笑

 

肩って解剖学的なイメージがしにくくて、操作も難しくて

 

なんか嫌ですよね??そんなことないですか??

 

でも、できなかったことができるようになるとか

 

知らなかったことを知った時ってやっぱ楽しいですよね笑

 

このサロンに入っている方もそんな方ばかりだろうなと

 

勝手に思ってます笑

 

 

 

さて、本題ですが!!

 

前回までの記事で、肩甲上神経は肩甲切痕と棘下切痕を通過することを

 

書いてきたかと思います。

 

 

ここで重要になってくるのが、肩甲切痕のところでは棘上筋

 

棘下切痕のところでは棘下筋ですが、今回は棘下筋についてです!

 

棘下筋の深部には肩甲上神経はもちろんのこと、肩甲上動脈も通り

 

その周囲には脂肪組織も存在します。

 

この脂肪組織が棘下筋下脂肪体といい、棘下筋の収縮には重要になります。

 

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肩関節外旋運動時に伴い、棘下筋は内側に移動しますが、

 

その際、棘下筋の深部に存在する脂肪組織も棘下筋に

 

引き寄せされるように内側へと移動し、脂肪組織の幅が広がります。

 

(イメージは棘下筋の収縮に伴い、脂肪組織がバキュームで吸い取られるような

感じです)

 

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また、内旋運動時の脂肪組織は棘下筋の筋腹に押さえつけられ

 

外側へと移動し、幅が狭くなって薄く広がっていきます。

 

そのことにより外側へ移動した際は、関節唇や関節包との隙間に入り込み

 

組織間の摩擦を軽減する働きをしています。

 

 

また、棘下筋の筋腹の付着部はで示したところだけになります

 

肩甲頚・棘下切痕周囲は棘下筋の筋腹は付着していないため

 

ここでの脂肪組織は棘下筋と肩甲骨との滑走性を維持する機能が求められます。

 

そのためには、棘下筋下脂肪体が柔軟に滑走し、機能的に変形できることが

 

重要になります

 

→筋腹部分:筋緊張の緩和

 

→筋腱部分:滑走性

 

が大事ということです!

 

以上、今回はここまでです!!