烏口上腕靭帯(CHL)と周囲組織について

Thera-hubスタッフ 金澤整形外科の平峯です!

 

今回は、烏口上腕靭帯(CHL)と周辺組織についてです!

 

その前に、拘縮肩に対するマニュピレーション後の鏡視下所見に

 

関する報告をご紹介します。

 

男女15例の拘縮肩にマニュピレーション施工後に、

 

断裂・出血部位診たところ

 

①腱板疎部(rotator interval)の断裂・出血:14/15

→前上方組織の関与

 

骨頭下面の剥離・出血:13/15

→下関節上腕靭帯(IGHL)の関与

 

➂肩峰下滑液包の剥離・出血:なし

→滑液包の中は拘縮に関与しない

 

全周性に硬さのある拘縮肩の可動域制限に関与するのは

 

前上方組織である腱板疎部下関節上腕靭帯だったということが

 

この報告からわかります。

 

では、この前上方組織である腱板疎部には何が存在するかというと

 

烏口上腕靭帯(CHL)ですね

 

CHLは、烏口突起の底部から上腕骨大結節及び小結節に向けて

 

扇状に走行し、腱板疎部を補強しています

 

図で見てもらうと少しイメージしやすいかと思いますが、

CHL 
, \ SSP

 

このように、棘上筋腱(SSP)肩甲下筋腱(SSC)の間に存在します

dSl 
dSS

 

また、水平面から見た模式図での位置関係は

 

棘上筋腱・肩甲下筋腱・上腕二頭筋長頭腱・肩甲下筋腱を

 

包み込んでいるようになっています。

 

CHLとの関係で重要になってくるのが、先ほどもでてきた

 

棘上筋腱と肩甲下筋腱のところです。

SSP 
CHL

 

1stの肢位で、外旋する場合は肩甲下筋腱が外側へ引き出され

SSP 
CHL 
SSC

 

結滞動作では、伸展・内転・内旋の複合運動ですので

 

特に内転時、棘上筋腱が外側へと引き出される必要があります。

 

ここで、CHL~棘上筋腱、CHL~肩甲下筋腱の癒着が

 

あると各筋腱が引き出されるときに、CHLが干渉してしまい

 

1st外旋結滞動作の可動域制限へとつながってしまいます。

 

ここでは、CHLと棘上筋腱、CHLと肩甲下筋腱が干渉せずに

 

バラバラに動くことが必要となってきます。

 

 

今回は、ここまでとしましょう!!

 

この辺りは次回も含め、もう少し深掘りしていきたいと思います!