Tendinopathy③
Thera-hubスタッフ 金澤整形外科の平峯です!
Tendinopathy①で名前だけ出てきた【PRP】について
少し紹介していきますね
腱障害について調べていると、必ずと言っていいほど
出てくる言葉です。
腱障害の最近のトピックですので、こんなのもあるんだ
って感じで読んでみてください!
PRP(Platelet-Rich Plasma):多血小板血漿
ようは、血小板が大量に含まれている血漿を使用するということです。
血液を遠心分離し、血小板を濃縮しそれをまた患部に投与することで
組織の修復を促進したり、炎症を押さえたりするのがPRP療法です
臨床研究が急速に進められている分野の一つでもあります。
日本では、スポーツ選手の一部のでは使用されていますが、
一般にはあまりなじみのないことですよね。
しかし、欧州ではかなり一般的でありバンバン使用されているみたいです
日本で使用するとなると、保険適用外なので一回2,3万はしますし、
それを2~3回を1クールとしておこなうのでかなりの額がかかります、、、、
なぜPRPがでてきたか?
PRPの主な目的は、組織修復の促進と抗炎症作用による疼痛の軽減です
腱障害、特にアキレス腱障害は一度なってしまうと復帰に時間が掛かる事
何度も繰り返してしまうことから、腱障害の分野ではこのPRPが注目されいます
骨折後や肉離れ後にも使われていますし、ACL再建術時併用することもあります
色々なところで使われ始めているのが現状です
日本での現在の適応は
〇難治性の運動器疾患(関節炎・難治性腱炎)
〇中~長期離脱が見込まれる急性スポーツ外傷(肉離れ・靭帯損傷)
といったところが言われています。
PRPを使うと?
血小板の中には
PDGF |
血管新生・細胞増殖 |
VEGF |
血管新生 |
TGFβ |
細胞外基質産生・細胞増殖 |
FGF |
細胞増殖・血管新生 |
EGF |
MSCや内皮細胞増殖・他のGFを刺激 |
HGF |
血管新生・内皮細胞増殖 |
IGF1 |
筋芽細胞増殖・骨格筋修復 |
こういったものが多く含まれていいるため
組織の修復促進や抗炎症作用があるとされています。
メリット
→自己由来の安全で簡便、副作用が少ない
デメリット
→金銭的な負担が大きい、
効果に個人差があり本当に良くなるのかまだ不明な点が多い
本当に簡単な紹介になってしまってすみません。。。。
以上、今日はここまで!