肘関節エコー

Thera-hubスタッフ 金澤整形外科の平峯です!

 

今回は【尺骨神経】を中心に肘関節の内側組織を

 

観察していきたいと思います。

 

まずは、内側上顆の近位にプローブを当てます

 

するとこのように、内側上顆の後方に尺骨神経が抽出できます。

 

Thera-hubスタッフ 金澤整形外科の平峯です!

 

今回は【尺骨神経】を中心に肘関節の内側組織を

 

観察していきたいと思います。

 

まずは、内側上顆の近位にプローブを当てます

 

するとこのように、内側上顆の後方に尺骨神経が抽出できます。

 

(内側上顆 尺骨神経 短軸)

 

この位置で、プローブを固定し

 

肘を屈曲することで神経の脱臼・亜脱臼がないかを確認することができます。

 

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(肘部管 尺骨神経 短軸)

 

尺側手根屈筋の上腕骨頭、尺骨頭の間に尺骨神経を観察することができます。

 

ここでは神経の絞扼や周辺組織の異常がないかを確認します

 

神経の絞扼がある箇所でのエコー画像は

 

途中で神経が見えなくなったり、像が鮮明に見えなくなったり

 

するのが特徴です。

 

また、神経の周囲には動静脈の拍動が確認できるのが一般的ですが

 

組織の脱水や硬さが出ている個所では、動静脈の拍動が見えない

 

というのもそこに異常があることのサインのひとつだそうです。

 

拍動がない=血流障害

 

血流障害=組織の酸欠状態

 

といった流れで組織の酸欠状態が続くことで

 

組織自体の硬さが増してきます。

 

最後に肘関節内側に対してプローブを当て

 

内側側副靭帯を観察し、そこから前方へと動かしていくと

 

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内側上顆に付着する共同腱、関節包、MCLを観察することができます。

 

以上今回はここまで!!

肘関節エコー

Thera-hubスタッフ 金澤整形外科の平峯です!

 

今回は肘関節エコー、特に【橈骨神経】にフォーカスして

 

お伝えしていこうと思います。

 

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まずは、画像のように肘関節前面からエコーを

 

当てて観察していきます。

 

この腕橈関節付近では橈骨神経浅枝と後骨間神経の分枝が

 

確認することができます。

 

橈骨神経浅枝は回外筋と腕橈骨筋の間を通過し、腕橈骨筋の下を走行します。

 

橈骨神経深枝は分岐後Frohseのアーケードを通り、回外筋内を走行します。

 

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①:腕橈骨筋と上腕筋の間に存在する橈骨神経を観察できます

(橈骨神経 短軸)

 

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②:このレベルでは腕橈骨筋と回外筋の間に存在する橈骨神経が

浅枝と深枝に分岐しているのが観察できます

(橈骨神経 短軸)

 

f:id:vaselinex:20211222204719p:plain

③このレベルでは回外筋内を走行する橈骨神経深枝を観察できます。

(橈骨神経 短軸)

 

おまけで・・・・

 

肘関節の脂肪体を!!!

 

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(脂肪体 長軸)

肘関節にも、膝蓋下脂肪体のような脂肪組織が存在します

 

それは、肘頭窩に存在する脂肪組織です

 

この脂肪組織は三頭筋と肘頭窩の間に存在します。

 

三頭筋の収縮にともなって関節窩を出入りするのが

 

この脂肪組織の特徴です

 

三頭筋は関節包を介して、脂肪組織を出し入れ

 

するように働きます。

 

僕も肘はそこまで詳しくないので

 

かなり浅い内容になってしまいすみません。。。

 

また勉強してきます!!笑

 

今回はここまで!!

肩関節 後方部エコー

Thera-hubスタッフ 金澤整形外科の平峯です!

 

肩関節 後方部エコー!!

 

今回は特に、【小円筋】にフォーカスして

 

観察していきたいと思います!!

 

【今回の内容】

・小円筋短軸

・小円筋長軸

 

 

小円筋は骨頭を後下方から支える重要な筋では

 

ありますが、拘縮を起こすと厄介な筋でもありますよね

 

小円筋に硬さがあると、骨頭を前上方へと突き上げる

 

Obligate tarnslationの原因になります。

 

小円筋は3rdの内旋で一番伸張されますので

 

硬さがあると3rdの内旋制限が著明にでます。

 

 

小円筋の超音波画像の特徴として、

 

筋腹内には筋内腱が存在し、

 

内部にある

 

筋内腱を中心とした羽状構造をていしていることです。

 

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まずは、この辺りからみていきます

 

 

それでは、まずは【短軸】からみていきます

 

肩甲骨側から観察すると

 

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このように棘下筋と大円筋の間に小円筋の

 

筋腹を観察することができます。

 

そこから骨頭側に動かしていくと

 

筋腹が大きくなっていき

 

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骨頭が見えてくると、小円筋は長方形へと形を変え

 

さらに大結節の付着部に近ずくにつれて

 

筋腹がさらに小さくなっていくのがわかります。

 

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次に、【長軸】を観察していきます

 

長軸画像からは、小円筋線維のfibrillar patternとともに

 

関節窩・関節唇・骨頭軟骨を覆う関節包を

 

観察することができます。

 

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この後下方辺りの硬さが残ることは非常に多く

 

問題になることも多いです

 

1st外旋の後方部痛や屈曲最終域がなんか入りにくいなど

 

様々ではありますが、病態としては多いですよね

 

ですので、こういったところはしっかりとイメージして

 

触り分けれるとより治療効果も上がるかと思います!

 

細かいところではありますが、一つ一つ丁寧に

 

できるように頑張っていきます!!笑

 

今回はここまで!!

肩関節 前方部エコー Part2

Thera-hubスタッフ 金澤整形外科の平峯です!

 

今回も肩関節の前方部をエコーで観察していきます!

 

 

【今回の内容】

・棘上筋付着部

・棘下筋付着部

・棘上筋浅層断裂

・棘下筋深層断裂

 

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まずは、棘上筋の付着部

 

大結節のsuperior facetからみていきます

 

棘上筋腱はこのsuperior facetを指標に同定していきます

 

f:id:vaselinex:20211208203316p:plain

 

Superior facetは傾きが大きいのが特徴です

 

次に、棘下筋を観察していきます

 

棘下筋は大結節のmiddle facetに付着しますので

 

このmiddle facetを指標に同定していきます

 

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するとこのように三角筋の下に存在する

 

棘下筋腱が観察できます

 

 

ちなみに・・・・

 

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↑↑こちらが

棘上筋腱浅層部の断裂

 

f:id:vaselinex:20211208203437p:plain

↑↑こちらが

棘下筋浅層部の断裂

 

になります。

 

このように腱板に断裂があれば

 

正常と比べると、断裂側では

 

低エコー像を呈し、水腫が充満しているのが分かります。

 

このような診断は基本ドクターがしますので

 

PTはいきなりこれを見つけることはないと思いますが

 

適切な判断ができるように

 

病態のエコー画像の見え方だったり、解剖学的な特徴を知って

 

おくことが大切だと思います。

 

とか、言いつつ

 

僕も勉強頑張ります笑

 

以上!今日はここまで!!

肩関節 前方部エコー

Thera-hubスタッフ 金澤整形外科の平峯です!

 

今回は肩関節エコーに入っていきたいと思います

 

僕も細かくはわからないので

 

良く診るところ、簡単にチェックできるところを

 

中心にお伝えしていけたらと思います。

 

【今回の内容】

上腕二頭筋長頭腱(短軸・長軸)

・肩甲下筋

上腕二頭筋長頭腱炎

 

 

まずは、結節間溝部を目安にプローブを当てていきます。

 

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するとこのように三角筋の下には

 

結節間溝を走行するLHB上腕二頭筋長頭)が

 

観察することができます。

 

右にちょろっと見えているのが肩甲下筋です

 

この短軸画像で、LHBは卵円形にみえるのが特徴です

 

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LHBを指標に長軸に合わせいくとこのような

 

層状に見え、LHBfibrillar patternを示します

 

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ここで、先ほどちょろっと見えていた

 

肩甲下筋をみてみます

 

すること、肩甲下筋もLHBと同様に

 

Fibrillar patternが観察できます

 

※肩甲下筋を観察する場合は肩を外旋させて見て下さい。

 

せっかくなので最後に

 

上腕二頭筋長頭腱炎のエコー画像を!!

 

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長頭腱炎ではこのように

 

LHBの周りが低エコー領域(黒)に映ります

 

これは血腫や水腫を表しています。

 

このような場合はパワードプラを用いると

 

下の画像のように赤く映り、血流の増加(炎症)が分かります

 

今回はここまで!!

 

非常に簡単な紹介ばかりですみません!!笑

後脛骨筋・有痛性外脛骨エコー

Thera-hubスタッフ 金澤整形外科の平峯です!

 

前回の流れからいくと、股関節について投稿したかった

 

のですが、エコーを取るタイミングなく

 

フォルダから探しだした画像から内容を共有していきますね

 

ですので、また【足】です笑

 

今回は後脛骨筋付着部と外脛骨についてです!

 

【今回の内容】

・後脛骨筋付着部

・後脛骨筋腱鞘炎

・外脛骨

 

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舟状骨と後脛骨筋の長軸に合わせるようにエコーをあてると

 

このような画像を観察することができます

 

ここでは、後脛骨筋腱の下に存在する

 

バネ靭帯(スプリング靭帯・底側踵舟靭帯)も観察できます

 

後脛骨筋腱炎や偏平足が強い症例では、このバネ靭帯が

 

elongationしてしまい靭帯性の制動ができていないことがほとんどです。

 

後脛骨筋腱炎では下記の画像のように

 

後脛骨筋腱の腱自体が炎症を起こしている場合と

 

骨自体に痛みが出ている場合があります。

 

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骨性の痛みの場合であれば

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このような外脛骨を伴うことがほとんどです。

 

この外脛骨も意外とある人が多いですよね

 

この外脛骨も痛みが出れば【有痛性外脛骨】という診断名がつきます

 

有痛性の外脛骨とはいっても、筋腱付着部なのか筋腱自体なのか

 

外脛骨と舟状骨間の骨性の痛みなのかで変わってきます。

 

この辺りも詳しく精査できるようになればいいのかなと

 

思っています!!

 

ちなみに今日来た、偏平足の男の子は

 

過去一の偏平足でした笑

 

過去一のつま先外向き男でしたね。

 

以上、今回はここまで!!

股関節内側面エコー

Thera-hubスタッフ 金澤整形外科の平峯です!

 

今回は股関節内側組織でもある

 

内転筋群を診ていきたいと思います!!

 

【今回の内容】

・長内転筋

・短内転筋

・大内転筋

・閉鎖神経(前枝・後枝)

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右股関節内側部

 

※エコーを当てるときの肢位は外転・外旋位です

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内転筋群は、表層から

 

長内転筋

短内転筋

大内転筋

 

というような3層構造になっているのが特徴的です

 

黄色い〇は閉鎖神経になります

 

 

閉鎖神経前枝後枝に分かれます

 

長内転筋~短内転筋の間を前枝

短内転筋~大内転筋の間を後枝が走行していき

 

前枝→長内転筋・短内転筋・薄筋・恥骨筋

後枝→大内転筋

 

の神経支配を持っています

 

 

この閉鎖神経も

 

かなりのバリエーションがいくつかありますが、

 

割合として多いのが、上記で示したような走行だそうです

 

そして、この部分を長軸で抽出すると

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このように

 

内転筋群がミルフィーユ状に

 

観察することができます

 

内転筋群は、開排制限にもっとも関わってきますので

 

こういった筋の触り分けをしっかりとできるようになると

 

開排制限も怖くありません笑 

 

きっと。。。

 

 

以上、今回はここまで!!