膝蓋下脂肪体~アップデート②~
Thera-hubスタッフ 金澤整形外科の平峯です!
今回は、膝蓋下脂肪体 アップデート版の第2弾です!
とは言え、前回の続きです。
前回は浅層・深層に分けてお話をしてきました
なぜここまで、膝蓋下脂肪体についてお話をしているかというと・・・
かなりの頻度で遭遇する痛みでもあるからです
高齢やだけではなく若い人でも多いです。。。
AKP(anterior knee pain)といって階段昇降時やしゃがみ込み時の
膝前面痛は、膝蓋下脂肪体が原因でもあると言われているくらいです。
前回の記事で紹介した厚みの変化率は
浅層が20.6%
深層が1.3%
でしたね
AKP群では、この厚みの変化率が低下するとも
言われています。
(変化率が低下するということは、固まっているということ)
また、膝屈伸時の流動速度(動く速さ)も
AKP群では低下することが言われています。
※伸展すると、IFPは関節腔から出てきて深膝蓋下滑液包の方に移動していきます。
膝蓋下脂肪体自体をダイレクトにマッサージなどをしながら
屈伸を繰り返す方がよりよさそうですね
膝OAの人など、屈伸時に膝がぐちぐち音がなる人がいますよね?
きっと、この硬くなった膝蓋下脂肪体が
頑張って狭い中を動くことで音が鳴るんだろなと思います。
もちろん膝蓋下脂肪体自体の硬さが原因のこともありますが、
OAの人って膝窩部めっちゃ硬くないですが?
何筋と何筋が・・・というよりかは
全体的にぱつっと硬い感じがしませんか??
もちろん、以前の記事でも書いた
半膜様筋~腓腹筋内側頭の硬さもありますが
復習がてら↓↓
(https://vaselinex.hatenablog.com/entry/2021/01/13/190047)
このように、膝窩部にも脂肪性結合組織が多数存在するため
硬くなりやすい要因なのかなと思います。
膝窩部が硬くなるということは、膝蓋下脂肪体の入る(屈曲時に)
スペースがなくなり、そのことにより膝蓋下脂肪体自体の圧が高まることで
痛みが出やすくなります。
膝蓋下脂肪体自体の硬さが問題のこともあれば
周辺組織硬さの影響により脂肪体の圧が高まることで
脂肪体由来の痛みがでることもあるので
どちらもチェックが必要そうですね!
以上、今日はここまで!