足関節捻挫後のスポーツ復帰について

Thera-hubスタッフ 金澤整形外科の平峯です!

 

最近、British of Sports Medcine(BJSM)スポーツ界の世界トップジャーナル

 

から足関節捻挫後のスポーツ復帰に関する

 

評価項目についての最新の論文が発表されたのでご紹介していきます。

 

全文は見れないので一部のご紹介になり

 

本当に簡単なご紹介になりますが、ご了承ください。。。

 

 

 

足関節捻挫に関しては、スポーツ復帰時期の明確な評価項目が

 

今まではありませんでした。

 

何となくOKだったり、痛みがなくなればOKだったり

 

はっきりと決まってないのが現状かと思います。

 

捻挫後の慢性足関節不安定症(CAI)や変形性足関節症への移行が

 

多いことは様々なレビューで言われているのですが、

 

捻挫くらい大丈夫だろ

 

っていう風潮がまだまだありますよね

 

僕たちが捻挫後のケアの大切さをもっと伝えていかないと

 

いけないんだろなと、思うのですがなかなかうまくはいかないですね。

 

 

 

ちなみに文献はこちら

 

Return to sport decisions after an acute lateral ankle sprain injury: introducing the PAASS framework-an international multidisciplinary consensus

<https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34158354/>

 

この中では、16の評価項目があり、これらの項目は5つの領域に分けられます。

 

BJSMFacebookに載せてある、画像から引用します

 

f:id:vaselinex:20210908185811p:plain

 

日本語でまとめるとこのような感じになります。

 

〇痛みの程度

スポーツ参加中の痛み

24時間以内の痛み

 

〇足関節の状態

足関節の可動域

足関節の筋力・筋持久力

 

〇アスリートの認識

足関節に対する自信・安心感の感じ方

足関節の安定感の認識

 

〇感覚運動制御

固有感覚受容器

動的姿勢制御・バランス

 

〇スポーツ・機能的パフォーマンス

ホッピング・ジャンプ

アジリティ

スポーツ特有のアクティビティ

フルトレーニングセッションを完了する能力

 

 

どちらかというと、スポーツを開始する時期というよりかは、

 

スポーツ完全復帰時期に行うべき評価項目といった感じかと思います。

 

 

ここからは参考までに・・・

 

 

足関節捻挫の保存的マネジメントと予防について記載された

 

National Athletic Trainer's Association(NATA)によると

 

足関節捻挫の予防に対する、対策として

 

1)バランスや神経筋コントロールに重点を置いた総合的リハビリテーション

3ヶ月以上続けること

 

2)足関節周辺筋群、股関節伸展及び外転筋群を強化・改善すること

 

3)背屈可動域を改善すること

 

以上の3つが推奨されています。

 

特に1)は十分なエビデンスがあり、推進度A(強い推奨)となっているようです

 

以上、今回はここまでとしましょう!