膝関節可動域制限
運営スタッフ 金澤整形外科の平峯です。
普段、よく遭遇するであろう膝関節可動域制限について、考えていきたいと思います。
「膝の可動域制限」というと、ざっくりしすぎていますね・・・
絞りに絞って、今回は【半膜様筋】の機能解剖について紹介します!!
半膜様筋の停止は5つあるとされています
(※文献によっては、6つと紹介されているものありますが、日本語訳で紹介できるものを記載)
- 脛骨内側顆
- 後内側関節包
- 後斜靭帯
- 斜膝窩靭帯
- 膝窩筋
特に後内側関節包に付着する線維は「direct arm」と言われており、
伸展制限にもなり、また屈曲制限にもなる厄介な線維なんです・・・
〇伸展制限
半膜様筋の筋スパスムや硬さがあると、後内側関節包は引っ張られることになります
そのため、膝伸展時に伸張するはずの、後内側関節包はそもそも引っ張られているので
伸展運動に伴う伸張性が失われ、伸展制限につながってしまいます
〇屈曲制限
屈曲時には、後内側関節包は弛緩してきますよね
それと同時に、direct armも収縮することによって、後内側関節包を浮き上がらせる作用があります。
しかし、direct armが硬くなってへばりついた様になっていると、どうでしょうか??
関節包がインピンジしてしまい、屈曲制限になりますよね・・・
このように、膝の可動域制限を考える上で【半膜様筋】はkey pointとなってくるのではないでしょうか??
またまた、半膜様筋は腓腹筋内側頭とも関連性があります
ということは??
これについては、またの機会にしたいと思います!!
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