膝関節伸展制限に対する評価方法

運営スタッフ 金澤整形外科の平峯です。

 

今回は、膝伸展制限に対する【評価方法】について紹介していきたいと思います。

 

 

簡便に、膝関節伸展制限を確認する方法として

 

Flexion contracture signというものがあります

 

この徴候が確認された場合、他動的に膝伸展可動域の評価を必要があります。

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股関節の外旋が出現すれば陽性であり、膝の伸展制限が生じている可能性があります

 

膝が屈曲した状態で、膝の位置を正中に戻そうとすると

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このように、ベッドと膝窩の部分に空間ができてしまい、この状態を維持するのは

 

意外と大変ですよね???

 

そこで脱力をすると、膝が外側に倒れ、結果的に股関節の外旋が起こるということです。

 

Flexion contracture signがみられた際は、股関節の評価もそうですが

 

膝関節の評価も必要だと考えられます。

 

また、詳細な評価方法として

 

HHD : heel height difference

 

というものがあります。

 

検査方法

 

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●肢位

ベッド端から足部を出した腹臥位で膝関節の脱力

 

 ●判定

左右の踵の高さをcm単位で測定し、踵の高さが高い方に伸展制限が存在する

 

●注意点

腹臥位では股関節内旋しやすため、膝窩を正中にそろえる

大腿四頭筋の筋ボリュームの影響により、高さが変化するため膝蓋骨まで乗せる

 

↑↑上記2点には気を付けましょう!!

 

このHHDでのcmの差は、約1°の伸展制限を示します

 

ゴニオメーターがない!!とか

 

ミニゴニオメーターしかなくて5°以下がわからない!!

 

ときなどに、使用してみてください

 

写メで残しておけば、視覚的にも確認しやすく

 

患者さんにもより分かりやすくなるかと思います

 

今回の評価方法についてはここまでとしましょう!!

 

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