膝関節後面エコー

Thera-hubスタッフ 金澤整形外科の平峯です!

 

最近、改めてエコーってすごいなー

 

と感じたのそのことを共有していきますね笑

 

OAの方で、膝窩部?どちらかというと

 

下腿後面近位(半膜様筋~腓腹筋内側頭)あたりの痛みを

 

訴える方がいて、痛みが筋性のものでしたので

 

ちょっとエコーを当ててみました。。。。

 

 

すると、、、

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左脚

 

このような像が、観察できました

 

第一印象は、白っ!!筋薄っ!!

 

って感じでしたね

 

見慣れない方はなんのこっちゃって

 

なると思いますので健常者を載せておきますね

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右脚

(※以前にも使用した画像です、足が左右逆ですみません)

 

まず、健常と比べると全体的な黒さが違うのが

 

一目瞭然ですね。

 

エコーでは、水分は黒く映るため、筋内に十分に水分があれば

 

このように、全体が黒く映ります

 

しかし、膝OAでは全体が白いですよね

 

これはいわゆる、組織の脱水状態が起こっているということです

 

この状態では、組織間は動きにくいのはもちろんのこと

 

筋も活動しにくくなりますよね

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こう比べてみると筋ボリュームも

 

明らかに違うのがわかりますね

 

(年齢も性別も違いますのであくまで参考までに、、、)

 

ではなぜ、このように筋のエコー画像に差が出るのでしょうか?

 

そこれは、先ほども出てきた

 

水分が関係してきます

 

OAなど痛みによって不動が続くと

 

筋組織内の水分が入れ替わらずに、

 

組織間に膠原線維(コラーゲン線維)が

 

増加していきます。

 

このことを高密度化といいます。

 

水分が抜けて、高密度化が起こったところでは

 

上記のように、筋が白く映ります。

 

この状態を回避するためには、やはり運動が必要です

 

筋収縮を行うことで、水分の循環が起こり

 

膠原線維の過剰な増加を防ぐことができるかと思います。

 

こういった筋組織自体の大まかな変化を

 

見ることができるエコーは

 

やっぱりすごい笑

 

以上今回はここまで!!